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10/31―――言わずと知れたハロウィン。


ハロウィンだろうが何だろうが総帥職に身を置く自分、まして就任したてで右も左も全くではないにしても、
色々と分からず不慣れな日々。
四苦八苦状態の俺には御祭り騒ぎに付き合える程の余裕も時間もないが、
普段ならあの息苦しい総帥室にてディスクワークの中の時刻に、今夜は自室に戻り自作の衣装に着替える。
何の・・・って、流れから分かるだろ。


今夜開かれるハロウィンパーティ用の仮装衣装だよ。


もうお化け類々に仮装して菓子を大人から貰うのを楽しむ歳じゃないが、
日本支部に去年から設置された託児所(※NOVEL『ここからがはじまり』参照)に預けられている子ども達の為に俺が主催した。
普段多忙な親持ちだからなかなか良い思い出作りは出来ねえし、だからってそれはやっぱ可哀想だろ?
子どもの時に親との楽しい思い出をいっぱい作っておかなきゃな!
よってハロウィンパーティ参加は希望団員のみとは言っているが、託児所に子ども預けている団員は強制的に参加だ。
今年は日本支部の託児所でハロウィンだが、来年はまた別の支部又は本部に設置された託児所で開催予定だ。
俺が居なくともどこの託児所付きの支部は、ハロウィンパーティを行うよう命じてはあるが。

「もしかしなくても職権乱用か?」

衣装を身に纏いながら自嘲気味に苦笑する。
それでも誰も提案には反対はしなかった。
ハーレムら辺だったら否定的な事を言うんだろうが。
ちなみに今は遠征中。
また何か大規模な騒ぎでも起こしてなきゃいいがなー。
全身鏡に総帥ではない自分を映す。
それは随分久し振りだなと感慨にふける間もなく、どこかおかしなところはないかくるりと1ターンして後ろ側もチェックをいれる。

「ん、パーペキ☆★」

言い忘れたが、俺は化け猫だ。
・・・・・・・・・・・・本当は吸血鬼をやろうとしたんだよ。
けど、ハロウィンに吸血鬼はセオリー過ぎてかなりの奴がやる事は容易に予想が付く。
だからって化け猫はねーんじゃねぇかと思うが、グンマに俺とグンマとキンタローの従兄弟三人で『化け○○』シリーズをやろうと強く誘われた。
はじめはいくら何でもでもそれは・・・と断っていたが、どこから聞きつけたのか今出たばかりの情報を知って(もしかしたら盗聴器でも各部屋に仕掛けてるんじゃねーのか!?)沸いてきたのか、親父にもグンマ以上にしつこく言われるし、
キンタローも以外にも乗り気だったんでこうして化け猫になった訳だが。

「あ、やべっ」

デジタル掛け時計に目をやると、もうパーティ開始時間を五分も切っていた。





慌てて廊下に出た俺が最初に目にしたのは、瞬時に俺を見て固まってしまったらしい京都の吸血鬼、だった。

「猫。どすか・・・」
「正確には化け猫だがな」

放心状態といった風で尚且つ人を凝視するな、アラシヤマ!!どうせ似合わん事は当人が一番痛感してしてるんだよっ!!

「グンマはんがシンタロ―はんがなかなか来よらない事をえらく気にしてはったさかい、わてが迎えにきたんどす」
「だからお前がここに居んのか」
「さ、はよ行きましょ」

顔も合わせない・・・。変な奴。いつも変は変だが。←酷い。
そんなにこの格好が似合わない、とか?

「シンタローはん。その格好どすけど」
「悪かったな!似合わなくてっ」
「そへんほななくてっ」

両手を手前で慌てて振って否定する。

「どえらく可愛いらしいと思やはったんどすv似合ってますよってvv」
「・・・・・・あっそ」

男に可愛いだの似合うだの言われて嬉しい訳ない。ってか気色悪い。

「どないしましたん?顔、赤くなってますけどっ♪」

・・・・・喧しい。ってか、その顔、ぜってー俺の内心知ってて言ってやがるだろぉっ!
ん?この手は何だ。

「わてが欲しいくらいですわ・・・」

近付くアラシヤマの顔・・・。


バキッ ドカンッ


アホッ!!!そのまま妖怪ぬりかべにでもなってろっ!!





「あ、シンちゃん遅いよっ」

眉間に皺を寄せて、化け狸の仮装をしたグンマが走り寄って来た。
俺よかよっぽどグンマの方が化け猫が似合うんじゃないかと思うが、
『化け○○』シリ-ズは狐と狸と猫で、どの仮装をするかはアミダくじで決まったんで、まあこうなっている訳だ。
会場はガンマ団日本支部で一番の大きさを誇る広場。
数分だが遅刻してしまった俺に代わって親父やグンマが指示し、もう既にハロウィンは始まっていた。
全体をざっと見回すと、案の定吸血鬼や魔女(男ばかりなので魔法使いか?)、狼男などポピュラーな仮装をした団員がそこら中に犇めき合っている。
グンマ考案『化け○○』シリ-ズのもう一人の被害者(?)、キンタローは・・・・
・・・・・居た。
傍に控えているドクターが、鼻血を垂らしながら惚れ惚れとした熱っ視線を向けている中で、いつものポーカーフェイスを決め込んでいる。

「ああ・・・vこの気品溢れ、凛とした御姿を御父上のルーザー様にも是非御覧頂きたいものですよvv
題して、『孤高の狼キンタロー様』vvv」

バット・ネーミング・・・。
いやそれよりもキンタローの格好、狼じゃないし。

「一応は狐なんだが」
「ええ、孤高の狼のように雄雄しい・・・『妖狐キンタロー様』vvvvv」

かなり苦しいな、ドクター。
訂正した時、顔がかなり引き攣っていたのを(一瞬だけど)俺はしっかりと見たからな。
まあキンタロー自身、間違われた事に対してそれ程固執せずにあっさりとしている。
知らん者が見たら然も意外だろうが、あいつはドクターに対して、比較的態度が大らかだ。
あの島での一場面以来、親しみを感じられる数少ない一人となったらしい。
まあいい事なんだろうと、柄にもなく微笑ましい様子を見ていた俺の斜め右後ろからする、嫌に低いおどろおどろしい声。

「シンタローは~ん」

うわっ、何だよまだ居たのかお前。
ちなみにその恨みがましい視線は何だ。思いっきりどす黒い怨念オーラが背後から立ち上ってるぞっ!?

「・・・なんや、えらいキンタローはんの方ばかり見つめはってますなぁ・・・」

台詞の最中に更に黒い気配が増したな、アラシヤマ。
それより“見つめる”って・・・何だか女々しい誤解を受けかねない言い方だぞ?
それに関しては妙に引っ掛かりを感じたが、ツッコミを入れるのも面倒に感じたので、
「関係ないだろ」と軽くあしらいアラシヤマから離れた。


「・・・・・・関係、大有りでっせ?」

小さな呟きは、遠くなった俺には聞こえはしなかったけれども。





菓子類を受け取ると、他の仮装し団員同様、俺も支部大広場内を目的地もなく歩き回る。
新生ガンマ団の(と言うより俺が考え出した)ハロウィンは通常とは事なり、菓子を貰いに来る子どもも与える大人も仮装し、
大人は団で用意した袋詰め菓子を持ち、
子どもが例のお決まりの台詞『Trick or Treat!』を言って袋からいくつかの菓子を手渡す。

「トリックアッドトリック!!」

元気いっぱいの声が膝下から聞こえた。
託児所で保母さん(保育士というのが正式名称だろうがこの呼び方は好かない)、に教えてもらって作ったのだろう、形の歪んだ
パンプキンのお面を頭上近くまで少し邪魔そうに上げて、黒布を身体に纏っている。
年の頃は3、4つかの男の子だ。見覚えがある。
菓子を貰うときに掛ける『Trick or Treat!』の発音・単語を間違いはしないかと恐れることもない、
期待に満ち溢れた真っ直ぐに輝く瞳。
実際は随分と単語も発音も違うけど、まだ幼い子どもには正しい発音は難しいだろう。
ふと、昔ハロウィンにまだ胸躍らせていた頃の俺を、この子にそっと重ねた。
単語・発音の間違いではなく、ハロウィンの思い出を思い出して思わず噴出しそうになるのを堪え、何故かチロルチョコの多い菓子の袋(勿論他の菓子もあるが)を一つを渡し、小さな頭を優しく笑みと共に撫でると、舌っ足らずな「ありがとう」を言って別のターゲットの所へと走っていく。
ああ、言い忘れちまったが走り去った子どもに投げ掛ける、やはりお決まりの台詞。


「Happy  Halloween!」





その繰り返しが何度、何時間続いたのか、始まり前に軽食は摘んだものの腹が減ったなと感じた頃にハロウィンは終りを告げた。
自室に戻りシャワーを浴びる。

「初心に返れたっつーか、結構楽しいモンだったよな」

何よりあれ程子ども達に喜ばれた事に、深い充実感を感じる事が出来た。
とは言え、流石に疲れた。
総帥職関連をやるにはちょっと無理だな、眠気が凄い。

「飯・・・簡単に済ませて、今日は早く寝るか」

自室には小さいながらキッチンが備え付けられている。
総帥という地位に居れば高級料理でフルコース三昧の日々だろうと世間には認識されがちだ。
確かにそれを望めばあまりにも簡単に叶うだろう。
けど、俺は基本的に自炊だ。
外交が多く、高カロリー&偏食なメニューを付き合い柄取りがちなので、普段は俺なりに栄養バランスを考えた飯を作っていた。
はっきり言って料理の腕にはかなりの自信がある。
あの島で二年近くも朝昼晩(+おやつ)時にパプワとチャッピー(たまに+α)のを作ってたんだからな。
そう、いつの間にか当たり前のようにあの島に馴染んで・・・。

「・・・アイツ・・・今もちゃんとした飯食ってんのかな」

まだ湿り気が重い黒髪をろくに拭かず、梅紫蘇を混ぜただけの質素な握り飯を二つほど握る。
腹は減ったが、今はこれで十分足りる。後はもう寝るだけだし。

「あの島には特選部部隊だったリキッドって奴が、ジャンの代わりに赤の番人として残ったんだよな。
アイツが俺の変わりに飯とか洗濯とか掃除とか・・・そういうのをやらされているんだろうな。多分」

料理、出来たか?
面識が乏しいのでそう言う部分は全く知らない。

「きっと今頃パプワ達は・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
溜息と苦笑。
未だ酷く固執している。アイツとその島の仲間に。
それが悪い事だとは思わない。
アイツが教えてくれたから。

「いつか会いに行くその時、胸を張って行かねえと、とやかく言うんだろうな・・・アイツなら」

その日の為に今は精一杯に生きようと思える。

「明日は会議があるし、もう寝よ」

歯はちゃんと磨き、思い出を夢に変えてベッドに潜る。向けた挨拶は誰へともなく。

「おやすみ~~~」
ピ――――――――。

健やかな安眠は、ドアベル代わりの機械音に妨害されてしまったらしい。
しっかし誰だ?こんな時間に。
ロック解除をしようと毛布を退けてはた、と気付く。
ああ、そう言えば俺、ロックし忘れてたな。
自分の無用心振りを反省し、ベッドの中で入室許可の返事を簡潔に返す。
相手は扉をゆっくりと開けた。
視界に映る、京都の吸血鬼。

「何だ、アラシヤマかよ」

まだその格好でいたのか?
気に入ったのか?案外。似合ってるし。

「何だとはまた随分ですなぁ、シンタローはん」

別に蔑ろにしようと思って言った訳じゃないが、この根暗茸は(←酷い)
直ぐ物事をマイナスの方向に流れを持って行くんだよなー。癖なんだかそうじゃないんだか。
意識して言っているのではないだろうが。
それも性質悪り~。

「お菓子をくれまへんか?」
「は?菓子ぃ??」
「へえ、お菓子どす♪」

言いながらマントを目の前でひらひらとさせる。
これは何か、まだハロウィンは(アラシヤマの中では)終わってないので自分にも菓子を寄越せとの意思表示か。
気付くのは多少時間が掛かった。

『TrickorTreat!』

ハロウィンに菓子を貰う時のお決まりの台詞だが、テメェは大の大人だろーがっっ!!
そんな、両手を手前で組みながら小首を傾げて強請るアラシヤマに激しく鳥肌が立つ。

「くれてやる菓子なんぞない。それと女の子的お強請りの仕方は止めいっ!」

全身全霊で奴を否定すれば、
「ああっ!攣れないお人やっ」
と言いながら滝涙を浮かべて有耶無耶のうちに退出させられるのだが、今回は違う展開になるようで。

「仕方あらしまへんなぁ・・・・・・ほなら悪戯しますえv?」
「は?」

アラシヤマから発せられた言葉を理解出来ないままに、気が付いたら
どさっ
腰掛けていたベットへと押さえつけられていた。行き成り過ぎる展開に状況が上手く飲み込めん。
・・・ええと、アラシヤマが俺の部屋に来た→未だ吸血鬼の格好→いい歳して菓子を強請ってきて・・・・・・。

「シンタローはん・・・」

五月蝿い。こっちは現在状況情報処理中だ。で、断ったんだよな。それでアラシヤマが―――。

「どんなお菓子よりこっちの方がずっとそそられますわ・・・」

やや掠れた声が熱い吐息と共に顔面ギリギリにかかって・・・・・・・・・・・・・―――えええぇぇっっ!?

「だっ、ちょ、ちょっと待てえぇっ!!何やろうとしとんじゃーっ!?」
「何・・って、またーvシンタローはん今更でっせ?」

耳元でやけに艶っぽい声色で小さく笑うそれに、思わずゾクリと体が震えた。コイツ・・・マジにヤる気満々!?

「止めんかぁ!」

力任せに暴れてみるがこの程度の力ではアラシヤマにとっては大した障害にならなかったようだ。普段ならこんな馬鹿、簡単に押し退けられるが、今は本当かなり疲れているので思ったようには力が出ねえ。こうなりゃ眼魔砲で退けるのみ!!と思ったが、結構長い付き合いからかその考えは相手に伝わったらしく気を溜め込む前に釘を刺されてしまった。

「直ぐその力に頼りますのはあんさんの悪いところですわ」

ムカッ

「自分の思い通りにならへんと暴力に訴えるのは小さな子どもと同じどすえ?」

これ見よがしに盛大な溜息を漏らしやがった。そもそもの原因が己だと言う事を棚上げしやがってっ!
体が憤怒で小刻みに震えるが、それ以上の事(眼魔砲連打だかヤクザキックとか)はこいつの言葉で押さえつけられる。
「明日も早いし、今日はもう疲れたから寝かせろ」
とでも言えば止めるかもしれないが、そんな在り来りな定義文的弱音は吐きたくない。いつも、
「無理をし過ぎているのではないか」
と忠告をしてきたり、
「休息をちゃんと取るよう」
と勧めるこいつに、俺は要らない世話だと素っ気無くあしらっていた。だから疲れたからと言うのは理由に出来ない。
とにかくこの状況を回避しねえとヤられるッ!
イザとなれば口八丁な相手なので慎重に言葉を選ぶ。
菓子がないから悪戯するハロウィンのモンスターを理由にしてるんだよな。
で、アラシヤマは吸血鬼。
なら・・・

「・・・吸血鬼は若くて美しい処女の生き血を飲むんだろ」
「まあ、一般的にはそないな事になってます。ついでに言わせてもらえば肌の綺麗な人も条件に入っております」
「だったら女のトコ行け!若くて美しいはともかく!俺はしょ・・・」

じょじゃないと言いかけて慌てて言葉を飲み込む。
危うくとんでもなく恥ずかしことを言いそうになった自分に冷や汗が流れる。
ちなみに俺が処女喪失・・・っつーか、抱かれた経験があるのはコイツの所為。
初めて関係を持ったのはそう昔の事ではなくつい最近。
・・・何、冷静ぶって非生産的な過去を振り返ってるんだ、俺は。
ともかく現実を嫌でも見据えなくちゃなと恐る恐る相手の顔を伺い見上げると・・・・・・
ああっ!やっぱり得たり†な笑みを見せてるッ!!

「ガンマ団に女性は少へんですし、吸血鬼が血を吸うんは(基本的に)好いとる相手だけなんですわ」

・・・何で何言っても裏目に出るんだ俺は。(涙)

「それにしはっても・・・」
「何だよ・・・」
「気にしてはったんどすなあ。処女がなくならはった事」

はっきり処女言うな!!
こういう時だけ(悪い意味で)しっかりしやがって。いつもの引っ込み思案な性情はどこへ置いてきたんだっ。

「その責任はわてにありますし、気にしなくてもええどす」

あーそうかよ。慰めありがとよっ。←自棄。

「シンタローはん知ってはりました?
吸血鬼はトランシルヴァニアのドラクロア伯爵が血液嗜好症(ヘマトフィリア)やったって話です」
「血液嗜好症(ヘマトフィリア)?」
「何らかのきっかけで血液を飲まんといられへん病なんどす」
「で?」

話しずれてきてるし今までの対話との繋がりが見えん。

「特徴がわてとピッタリですわと思やはって」
「は?どこが」
「わてもシンタローはんに触れらんといられませんトコがv」

無邪気な笑顔で恥ずかしげもなくよく言う。どっから出てくるんだそんな言葉。

「・・・今更口説いてんのかよ」
「ほんま、今更どすなあv」

呆れた。
嫌味も通じないのか。
いつもは妖怪サトリかと思わせるくらい通じまくる癖に、今は幸せそうな顔して男を襲ってる。
何気に背景シュガーピンクになってるし。
けど・・・、何でこう・・・心の中が疼くかな、俺。しかも認めたくはないが悪い意味じゃなくて・・・。
~~~~~あー!訳分かんなくなってきちまったじゃねーか!

「だからわてはあんさんを・・・」

アラシヤマの手が俺のパジャマにのびる。
抵抗?
出来ねえだろ、ここまできちまうと。
すっかり眠気も覚めちまったし、付き合ってやるよ。
ただし見える場所に跡付けたり、明日に支障をきたす程ヤり過ぎたら即効殴る。
その時、俺の理性がちゃんと残ってたらの話だが・・・。
は~~・・・。明日は401国との大事な会議が早くから入ってるっつーのに・・・。

「ほんまに好きどすえ、シンタローはん・・・」
「聞き飽きた」
「ほんまつれないお人どす」

素っ気無く返すと苦笑を浮かべてボタンを全て外す。
素肌に触れた外気が寒いとコイツの背中に腕を回して抱きつけば、自然、腕に絡まっていたパジャマがするりと抜ける。





10/31、ハロウィン。
子どもはすやすや夢の中。お菓子に囲まれてお化けと踊る夢を見よう。
今夜限りの化け猫が、同様の吸血鬼に菓子の代わりに身を捧げている事は内緒だよ?

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